アーティストって…?

「わたしはアーティストです」
みなさんはそう名乗ることに抵抗があるかと思います。
アーティストとは何か。芸術(アート)とは何か。
まずその定義に自信が持てなかったりする。
そして一番はこう聞かれることを危惧するからではないでしょうか。
「それでお金を稼いでいるの?」

わたしたちが生活して行くにはお金が不可欠です。お金を稼ぐためには仕事をしなくてはなりません。
ですから、アート=仕事でないとアーティストとは言えない。そう思うのかも知れません。

でもこういう言葉もありますよね。
「子供はみんなアーティストだ」

子供にクレヨンを持たせればいつまでも描き続けますよね。キャンバスだって無制限!
画用紙からはみ出し壁や冷蔵庫へも…。この世界すべてが彼らの画用紙だ。

そして往々にして不可思議な造形を発見します。
「ねえ、この亀はなんで足がたくさんあるんだい? 亀の足は4本だよ」
「うーんとねー…。こいつはすごく速く走るんだ。だから足がたくさんあるんだよ!」
「そうなんだ! あれ、じゃあチーターはもっと足がなきゃだめだね」
「ううん。足が増えた分だけ怒りっぽくなるから他のやつは足は増やさないようにしてるだ」

最初の設定、それはただの嘘や勘違いだったのかもしれない。でもそれを本当らしく紡いでいくことで物語が生まれる。まるでカフカの「変身」のように。
シェイクスピアに出てくる妖精だってそうだ。
常識離れした奇抜な設定、それを真実らしく紡いでいくという子供の遊びのようなやり方で芸術作品は出来あがっています。

常識的にはアートを仕事にしなくてはなりませんが、本当に選択肢はそれだけなんでしょうか。


わたしたちは幸せになるために生きています。そして誰かを幸せにする仕事をしています。レストランのウェイター、システムエンジニア、テーマパークの清掃スタッフだってそう、みんな誰かを幸せにすることで自分も幸せになっていきます。
現代には素敵な職種がたくさんあります。
昼はマッサージ師、夜はバイオリニスト。そんな生き方もアリだと思います。

全人類がみな画家一本でやっていくことは無理かもしれませんが、全人類がみなアーティストになることは出来るかもしれません。

なにより大切にしたいのは、自由な心を忘れないことです。
アーティストとは、踊るような魂を持つ人のことを言うのではないでしょうか。

クリム=カルム
演出家
sola

クリム=カルム - théâtrale du crime=calme -

「かわいい」×「古典」をコンセプトに新宿発の舞台芸術作品を創るクリエイションチーム、クリム=カルムの公式ホームページです。