To be or not to be.…

お久しぶりです、solaです。
11月イプセン公演が終わって以降バタバタとしておりました。
年末年始とクリム=カルム以外でも様々な公演に関わらせて頂き、脚本・演出・装飾などセクション問わず数々の新しい経験をする機会に恵まれました。お声がけ下さった方々本当にありがとうございます。
これもひとつひとつの出逢いから繋がったご縁、クリム=カルムを観劇して下さった皆さまに心からの感謝を。

そして先日、ついに!
一昨年末に患った怪我の手術・診察がすべて終わりました〜!"(ノ*>∀<)ノ
まだ骨に穴が空いている状態ですが数ヶ月で修復する見込みとのこと。軽い運動は問題なく行えるまでに回復しました。
たくさんご心配お掛けしましたし、頂いたお言葉には励まされました。

長い間、誠にありがとうございました。

全機能が完全に戻るにはまだまだ時間は掛かりそうですが医療機関は別の方へバントタッチすることになりました。
ひとまず、めでたしということで。
さて、今年のクリム=カルムなんですが。
なんと神奈川県のマグカルシアター事業に採択して頂き、9月に初の東京外公演が決定しております!!

パチパチパチっ (*゚▽゚ノノ゙

↓↓↓↓↓
完全リメイク再演
「ロミオとジュリエット=断々罪」
(情報公開は3/22予定)
↑↑↑↑↑

選りすぐりの歴代キャストも出演します!

それに先駆けまして、クリム=カルム2年間の歴史をTwitterInstagramで振り返るなどしてますのでそちらもチェックをお願いします♪
 検索だー!

その他、念願のハムレットの企画を鋭意進行しております。

実ははじめて出逢った演劇作品はピーター・ブルック演出「ハムレット」でして、控えめに言って私に“生命”を与えてくれた大切な戯曲なので、恐れ戦きながら向き合っています。

なんですが…。
………。

……………。


世間では現在、新種のウィルスが蔓延し大変なことになっているようで。
中規模以下の演劇公演は、決行か・中止かと大波乱の様相を呈しています。
偶然ではありますが、

「To be or not to be, that is the question.」

「やるか、やらないかそれが問題だ」
という状態の東京・新宿です…。
フランスでは国家の生活に不可欠でないとし、カフェや劇場の閉鎖を行っていると聞き及んでいます。
こうなると過去の災いを省みずには居られません。
阪神大震災、9.11、湾岸戦争、中越地震、3.11、新型インフルエンザ、台風……
数々の災いと罪業を身に受けてきました。
それでも私たちは今を生きています。
なんだかフィクショナルな気分です。
こんな時だからこそ芸術へ向かう人々もいます。映画「ライフ・イズ・ビューティフル」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主人公たちも芸術的な精神を持っています。
現実とどう向き合うのか、またその糧となり得るのか。
先人たちの残した言葉が現実味を帯びて圧し掛かってきます。

演劇はコミュニケーションのツールとよく言われます。

他者と関わり、社会を考える要素が確かにあるからです。

でもその前に、芸術の一部というのも忘れてはなりません。
芸術とは自分を見つめ直すものだと私は考えています。
芸術を創る時も、鑑賞する時も、まず作品に反応する自分という存在に直面し、思考するところから始まります。

自分自身を知ることで、生や死・善悪といったものへと考えが進んでいくように思います。

その思考は果てしなく、宇宙的な広がりを持つようになります。
また舞台作品というより、そこに在る人物や美術に心を打たれ、パワーが満ちてくるということもあります。
この現象にカテゴリーは関係ないですよね。

舞台芸術には、生命活動を豊かにする力がある。
紛れもない真実として。
しかしながら、環境に合わせ適応するのも生命の宿命。
演劇も新しい上演形態を考える必要があるかもしれません。
ナショナルシアターライブが成功を収めているように、撮影による体験も素敵な演劇のひとつ。もしくはまったく別の何かがあるのかも…。
必ずしも至近距離の生物を見せるためだけに向こう100年劇場が存在し続けるものだろうかと思うのです。

やるか、やらないか、行き詰まりの二択で悩むよりは方法を創造することで可能性を広げることがより演劇的かとも思っています。
もちろん現行のリソースでは不可能かもしれませんが、新しいことはいつも一から始まる。とても困難な道のり。だからこそ楽しくもある。

そんな風に捉えています。

正直、サラ・ケイン戯曲を立体化するよりは気が楽です…ね。

話がそれてしまいましたけど。

新作・ロミジュリは愛よりも恋って内容です。

愛は人を傷つけてばかりな気がして……。

恋って地平線を目指す原動力になる気がしてて……。

そんな作品にしたいなって思いました。

俳優も性格と感性を重視してお声掛けさせて頂きましたのでお楽しみに!


ハムレットは生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、そんな二択ではない内容にしたいと考えています。

確かに彼はやるかどうかの二択で延々悩んではいますが、例えば世間体だとか、母親との関係だとか、外的な要素を孕んだ悩みだからです。

それをクリム=カルムらしく、人間の根源的な欲求へと焦点を定め描いていけたらと思っています。早ければ12月あたりにでも…むずかしいかな?またご報告しますね!


最後に。
近年、ハラスメントの諸問題を踏んだこの演劇界は、たった一人の革命家だけで世界を変えることはもはやできないという発想を固め一社会として環境整備をし、風通しの良い業界を構築しました。

長屋を支える支柱と梁のようにしっかりとした人的ネットワークで支えられる強固な世界が造られたのです。

逆を言えば、その長屋に合わない都合の悪い人を追い出しやすい環境であるとも言え、本来的なアンダーグラウンドな演劇とパブリックな側面が強い小劇場という二つの家柄に生息域が分かれ、その断絶は決定的なものとなったようにも思えます。

大正デモクラシーから急速に令和へとシフトした感があります。

化学のしきたりに添えば、やがて更に細分化した後またひとつになるかもしれませんけど。

会社員としての演劇人が確立した一方で、いわゆる芸術肌の天才が減少した停滞感があるのも事実です。

ということでつまり、私たちは常に目まぐるしく変化する状況に合わせ可変し、バランスを取り続ける努力を怠ってはいけないということではないでしょうか。

当たり前のことですけど、当たり前のように忘れてしまうものですから。


とはいえ、過度に恐れることはありません。

お互いの特性を活かし生き抜く強さが人類にはあるのですから。

たとえ演劇の期限が定まる日が来たとしても流れの中に道を見つけられると信じています。

久しぶりの更新でわーっと書いちゃいましたけど、現状をうまく伝えられたでしょうか?
9月までまだ少しありますが稽古は始まりますのでちょいちょいご報告できるかと思います。
ホントに楽しみなんですよ♪

ちゃんと演劇が創れる方々が揃ったので!

誰もが作品と自分と出逢える空間。

舞台芸術に恋するひととき。

はやくお見せしたいです。

それでは今しばらくのお時間、

楽しみに、

お待ちください。


楽しい人生をあなたに。

私たちはここに居るよ。




sola

クリム=カルム - théâtrale du crime=calme -

「かわいい」×「古典」をコンセプトに新宿発の舞台芸術作品を創るクリエイションチーム、クリム=カルムの公式ホームページです。